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 腎生検日記  〜腎生検のために入院していた1週間の様子〜
腎生検をすることになり、いよいよ入院することになった。腎生検はこれで2回目で辛さを知っているだけにあまり気がすすまない。でもしょうがなく病院へ。

1日目(腎生検当日)
朝病院に行くと、まず入院中のスケジュール等を説明された。腎生検はやる人も多いためか、しっかりとした予定表が作られており、なかなか分かりやすくなっていた。

昼は絶食で、そのままいよいよ腎生検の準備が始まった。検温、血圧、体重測定、そして検査着に着替えて血栓防止のストッキングというのを履かされた。これは、腎生検後しばらく寝たきり状態になるので、そのときに足に血栓ができないように履くとのこと。

そしてその後、一番恐れていたおしっこの管を入れられた。1回目の腎生検では入れられなかったので、かたくなに拒否したのだが、有無も言わさず入れられた。話には聞いていたが、かなり痛い。息子の根元辺りで1回と膀胱入り口あたりで1回、計2回激痛が走った。入れ終わった後もその管がちょっと動く度に激痛が走る。しばらくして慣れるまで辛い時間を過ごした。慣れてしまえば何てことない。しかし変な感触で気持ちが悪い。息子に力が入らず、ずっとおしっこをしているような感じ。気持ちが悪い。

いよいよ腎生検の順番が来て手術室に呼ばれた。手術室と言っても、腎生検はエコーを使いながらやるので、エコー室でやるとのこと。筋肉注射を打たれてエコー室まで運ばれ、いよいよ腎生検が始まった。
エコー室ではうつ伏せに寝かされた。そして、「はい、麻酔を打ちますよー。チクッとしますよー」と言われ、腰のちょっと上あたりに麻酔を打たれた。そして、その場所に何かを刺され、
「痛くないですかー?」
痛い痛い痛い!すごい痛い!
とっても痛いと伝えると、
「じゃあ麻酔追加しますねー」
・・・もっと、お手柔らかにお願いします。

一回麻酔を追加してもらってからは、もう痛くなくなった。とは言っても、何かを刺されている感じの変な違和感はあった。
「息を吸って〜、吐いて〜、はい、そこで止めて!」
などと言われ、言う通りにしていると、カチッ!っと子供のおもちゃのような乾いた音がしたかと思うと、
「はい、一回目取れましたよー。念のためもう一回取りますねー」
と言われた。結局3回取られた。
無事終わり、そのあとはちょっとごつい感じの違う医者が針を刺した辺りを思いっきり押さえた。10分くらいこうして腎臓の止血をするそうだ。
それも終わり、無事病室へ運ばれた。動くなと言われていたので、まったく動かなかった。70キロ近くあるのに、看護士さん3、4人で簡単に運ばれた。女の人だけでよく運べるなーなんて感心しながら、人形のように運ばれていた。

そして、いよいよこれからが大変。腎生検は腎臓の組織の一部を取って検査するため、組織を取ったところから出血をする。しかも腎臓は言わば血管の固まりだそうで、一歩間違えば大出血をして、結構まずいことになるらしい。点滴で止血剤を入れながら、とにかく動かずに安静にするようにとのこと。まずはこのまま5時間、腕以外まったく動いてはいけない。1回目の腎生検のときは、寝ちゃったため、それなりに楽チンだったので、今回も寝ようと思ったのだが前日もしっかり寝てしまっていたためか、まったく寝れない。夜更かししとくべきだった。

夕食もそのままの体勢で妻に食べさせてもらった。たまにはこういうのもいいけど、なんか情けない。
そして、辛い5時間を何とか乗り越え、午後9時から横向きはOKになった。横向くだけですごく楽チン。とはいっても、足や股関節を曲げたりしてはダメ。まだまだ辛いのには変わりない。しかも次の日までその状態。そのまま眠れない夜を過ごした。

2日目
長い長い夜を超え、やっと朝になった。朝は採血、検温、血圧をすませ、朝ご飯はベットの背を45度まで上げてご飯を食べた。結構食べにくい。
その後は、検査やら治療やら一切ない。ただただ安静にするだけ。要するに寝てるだけ。暇、辛い、暇、辛い、暇、辛い、暇。時間が過ぎるのを待つばかり。
もう、足、腰が限界。ものすごく痛い。早く体勢を変えさせてくれーーー。って感じ。
そして、午後3時。いよいよ安静解除。待ってましたー!!点滴も外され、おしっこの管も外された。おしっこの管は、また激痛を覚悟していたのだが、抜くときはほとんど痛くなかった。おしっこが出て行く感じでとってもすっきり。やっと息子に力が戻ってきた。体勢も自由にして良くなり、やっと足、腰の激痛から解放された。山場を乗り越えた。ただ、まだ出血する可能性はあるため動くのもゆっくり。歩行もOKとのことだが、ものすごくゆっくり歩けとのことだった。

3日目
体勢が自由になったおかげで、夜はしっかり寝れた。朝は検温、血圧測定。
この日から、だいぶ自由ではあるが、そんなに動けるわけでもなく、遠くに行けるわけでもないので、暇なことには変わりがない。朝の検温、血圧測定、3度の食事以外は、寝るかインターネットするか本読むか。
ちなみに、食事はやっぱり腎臓が悪いと言うことで、蛋白・塩分制限がかけられている。塩分はその名の通り、『塩』。蛋白は主には『肉・魚・卵・大豆』。想像してもらったら分かると思いますが、今言ったものがほとんど入ってないので、ものすごくまずい。食べれたもんじゃないです。メイン料理が野菜か芋系ばっかり。しかも味気がない。隣の患者さんのおかずがすき焼き風の煮物で、私がすき焼き風の煮物(肉抜き)だったときは泣きそうだった。

4日目
今日も変わらず、朝は検温と血圧。後は暇暇な一日。
今日は午後から栄養指導というのがあるそうで、それを受けに行った。やっぱり腎臓の病気には食事制限が欠かせないので、腎生検のスケジュールの中に組み込まれているんだとか。
栄養士さんが言うには、腎臓病の人には、蛋白の取りすぎ、塩分の取りすぎがいけないそうです。でも3日目のところでも書いたが、蛋白と塩分を控えると、ほとんど何も食べられなくなる。何を食べればいいのか分からなくなってしまうので、まずは食べ過ぎに気を付けようと言う結論に達し、栄養指導終了。

5日目
今日は退院の予定日。今日も毎朝恒例の検温と血圧を済ませ、医者が来るのを待っていた。しばらくして病室に来てくれた医者に状態を見てもらい、特に問題もなく無事予定通り退院となった。退院と言っても、まだ、ゆっくり動く・重いものは持たない・飛ばない・走らない等、まだまだ制限が多い状態。
昼くらいに妻の迎いも来て、もう二度と腎生検は受けたくないと心に刻み、ゆっくり歩きながら退院となりました。


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