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 病気発覚から今まで  〜ステロイドパルス治療編〜
そして、ステロイドパルス治療について説明をしてくれた。
「点滴を1時間くらいやります。それを3日間続けて行います。それを3クールやります。それで効果が出なかったらそれ以降は何回やっても効果が期待できないので、あきらめるしかありません。あと、点滴後は血圧が上がって頭痛になる人が多いので、なるべく塩分制限をしてください。」とのことだった。
点滴は午前中で、午後は仕事に行っていいそうです。

そして、いよいよステロイドパルス当日になった。かなり緊張しながら病院へ行ったのだが、かなり流れ作業的に簡単に点滴をされた。風邪を引いたときの普通の点滴と何ら変わらない感じだった。
点滴液を1時間半くらいかけてじっくりと点滴された。暇つぶしを持って行くのを忘れたため暇。皆さんは片手でできる暇つぶしを持っていこう!!
点滴は「ソリターT3号」と書かれていたが、それが特別な薬なわけではなく、点滴前にその中に粉末状のステロイド剤を混ぜるんだそうです。

暇な時間を終えて昼から仕事に励んでいたが、ステロイドパルスをすると、体の免疫力が落ち風邪を引きやすくなると言われたので、会社にはマスクで完全防備をして行った。しかし、夕方くらいから体がとってもだるくなってきた。その他、脈拍増加、頭痛少々、熱っぽい、足の関節が痛い。などなど、結局風邪を引いてしまったのか、副作用なのか、どちらにしてもステロイドのせいであることには間違いない。こんなのがあと2日も続くのかと不安を覚えながら、次の日もステロイドパルスに臨んだ。

2日目も流れ作業的に1時間半くらいかけて点滴を受けた。今日の同じ「ソリターT3号」。昨日から引き続き体がだるく、脈拍増加、頭痛少々、熱っぽい、足の関節が痛い状態が続いていた。昨日よりかは少し楽になった。

そして3日目も点滴を受けた。点滴初日からの数々の体の諸症状は、日が経つにつれて少しづつ楽になってきた。
しかし、3日目の点滴が終わった辺りから、体に湿疹のようなボツボツがたくさんできてきた。そしてかゆい。特に背中、肩、胸、腕辺りに大量にできた。あまりにかゆいので先生に確認したら、
「ニキビのようなもので、顔にできる人も多く、ステロイドの副作用です。清潔にして1、2週間でなくなりますよ」とのことだった。
ひとまず、顔にできなかっただけでもありがたいと思ってガマンした。

そして、ステロイドパルスの点滴から1ヶ月がたったころ、効果の確認のための検査に行った。
尿検査の結果は、蛋白「1+」潜血「±」。ステロイドパルス以前と特に変化なし。結構ガッカリ。でもこんなことでへこたれている暇はない。早速2回目のステロイドパルスをやることに決定した。

2回目のステロイドパルスも1回目と全く同じ。流れ作業的に点滴をされた。副作用も全く同じ。体がとってもだるく、脈拍増加、頭痛少々、熱っぽい、足の関節が痛い。ほんとに辛い。ただ、3日目辺りからでてくる湿疹のようなかゆいニキビは1回目より少なめだった。今回も顔には出てこず、不幸中の幸いってな感じ。

そして、2回目のステロイドパルスの点滴から1ヶ月がたったころ、効果の再確認のための検査に行った。
尿検査の結果はなんと、蛋白「±」潜血「−」。ステロイドパルス1回目終了時より良くなった。1回目のステロイドパスルの時が変化なしだったので、とってもうれしい。先生が言うには、「蛋白「±」ならだいぶいいけど、まだ完全になくなったわけじゃないし、ステロイドもあと1回できるから、もう1回やって完全になくしましょう。」とのこと。
ということで、最後のステロイドパルスをやることも決定した。絶対治してやる!

いよいよ最後の3回目のステロイドパルス。さすがに3回目となると慣れたもの。点滴室のお姉さんとも顔見知りになり、ちょっとした世間話をしつつ点滴終了。
内容は今までと全く同じ。もちろん副作用も全く同じ。ただ1回目より2回目、2回目より3回目の方が副作用は楽だった。

そして、また1ヶ月くらいたったころ、効果の確認のために病院へ行った。今回が3回目のステロイドのため、今日で治ってなかったら一生この病気と付き合っていかなければいけない。絶対治ると信じながら結果を聞くと、なんと蛋白「−」潜血「−」。ついに治った。絶対治ると信じてたものの、10年近くも病気だっただけに、いざホントに治るとビックリして、言葉が出なかった。
今まで飲んでいたコメリアンという薬も飲まなくて良くなり、念のためまた2ヶ月後にもう一度検査することになった。

一応、数値的に正常値になり治ったと言われても、痛みがなくなったとか、楽になったとか、動くようになったとかではなく、体は何ともないままなので、なかなか実感が湧かない。しかし、家で検査結果の値を見ているうちにだんだん実感が湧いてきて、今までの苦労が無駄にならなくて、思い切って扁桃腺摘出とステロイドをやって良かったと心から思った。

これを読んでくれている方は、IgA腎症と診断された方か、少なからずIgA腎症にかかわっている人だと思います。もしその中で、扁桃腺摘出とステロイドパルスをやるかやらないか迷っているかたがいたら、絶対にやったほうがいいと思います。
腎生検で入院、扁桃腺摘出で入院・手術、ステロイドパルスで3日連続の点滴、そして副作用。私と同じようにサラリーマンの方は仕事もあって、そんな簡単な話ではないと思います。
しかし、扁桃腺摘出とステロイドパルス治療をすると、私のように10年くらい経過していても、完治率は50〜60%、少なからず改善する確率は90%程度だそうです。
治らないにしても透析という最悪の事態を少しでも遅らすように頑張ってください!

それから、もし周りに検尿異常が出ていて、ほうかっている人がいたら、すぐ病院で精密検査するように説得してください。


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